ああ、そうだよね。最初からそうだったんだ。
私じゃなくて、静だったんだ。彼女たちが見ていたのは、静だけだった。
……あーあ。残念、はこっちのセリフだよ。
心の中で小さく呟く。さっきまで膨らんでいた期待が、しゅるしゅると萎んでいくのが分かった。
胸の奥が重くなって、自然と表情まで暗くなる。
友達ができるかもしれないと思ったのに。やっと、私を見てくれる人が現れたと思ったのに。
結局、私じゃなかった。
視線を上げると、静はまだ女の子たちに囲まれていた。
笑顔で話している。優しく相槌を打っている。その姿を見ていると、なんだか無性に腹が立ってくる。
「……静も、静だよ」
なんでそんなに簡単に人に囲まれてるの。なんでそんなに楽しそうなの。
……静は、私のボディーガードなんじゃないの?
…………そう思った瞬間、自分で自分に呆れた。



