……別に静が誰と付き合っていても、今の私には関係ないはずなのに。
私はただの幼馴染みみたいな存在で、今は護衛対象で。
「……ごめんなさい。わかりません」
小さな声でそう答えると、3人は一瞬だけ顔を見合わせた。
そして、明らかに興味を失ったように肩を落とす。
「あーあ。残念」
「だったら、いいやー」
まるで、私にはもう用がないと言われたみたいだった。
もちろん、彼女たちは悪気なんてないんだと思う。
ただ知りたかった情報が手に入らなかった。それだけ。
でも……。
それでも少しだけ期待していた自分がいた。高校で初めてできるかもしれない友達だと思っていた。
普通に笑って、普通に話して、普通の高校生活を送れるかもしれないって、思ったのに。
「じゃあねー」
3人は軽く手を振ると、そのまま歩いていく。
向かう先はもちろん――静のところだった。



