「鳳条くんのタイプとか知ってるー?」
「……え、えーと」
静のタイプ?そんなの考えたこともない。
というより、知ってどうするんだろう……?
そんな疑問が頭に浮かぶ。でも、3人の表情を見ればすぐに分かった。
さっきよりも格段、目がきらきらしている。
……最初は私に話しかけてくれていると思っていた。
でも違う。
彼女たちが知りたいのは、私じゃない。私と静の関係でもない。
ただ、静に近づくための情報が欲しいだけ……?
そんなことを考えている間にも、質問は続く。
「じゃあ、彼女は?いない!?」
さっきまでのゆっくりした会話とは打って変わって、3人はぐっと距離を詰めてくる。
その勢いに少し戸惑ってしまう。
「……えっと」
答えようとして、口を閉じる。
彼女。静に彼女がいるかなんて、私は知らない。
7年前の静しか知らない私に、そんなこと分かるわけがない。
もし、いたら…?
そう考えた瞬間、胸の奥がちくりと痛んだ。



