静の手が伸びてきて、躊躇いもなく私の首元へ向かう。
「……え?」
指先が結んでいた赤いリボンに触れ、静はそれをするりと解いてしまった。
プチ、と一番上のボタンが外れる音が、やけに大きく聞こえた。
まって、まって…どういうこと?
なにしてるの?
動揺して動けない私を一瞬ちら、と見て静は私の首元に顔を埋めた。
「えっ…!?しずっ…」
静の肩を掴んで押し返そうとすると、チクと鎖骨あたりに一瞬の痛みが走る。
な、なに…?どういうこと…?
静の髪が顔に触れてくすぐったい。
顔が見えなくて、少しだけ怖い。
顔見せて、と言いかけたところで今度はぬるっとした感触が鎖骨を這る。
「…っ!?」
ビクッと体が震えて、静の肩を掴んでいた手から力が抜けてしまう。



