睨まれるのは怖い。学校であんな鋭い目を向けられたら、今だって心臓が縮み上がる。
でも――本当は、その奥にあるものを想像すると、嬉しくて仕方がなかった。
私を見ている。私のことを気にしている。
私の髪に触れる。私の手を握る。
深澤くんと話しているだけで、あんな顔をする。
それがどんな感情からくるものなのかは分からない。
それでも、どんな形でもいい。静が私を見てくれていることが嬉しい。
学校では話しかけないでって言った。邪魔しないでって言った。普通の高校生活を送りたいって、何度も言った。
でも――本当は違う。



