「じゃあ、どうしましょうか」
「……どうするって……なにが」
「いや、こっちの話」
「こっちの話……?」
意味が分からない。何を言っているの、この人。
私が首を傾げると、静はほんの少しだけ目を細めた。
その表情からは、やっぱり何を考えているのか全然読み取れない。
「俺が我慢できなくなったら、ふみさんのせいですよ」
「……え?」
我慢……?
「我慢って……」
何を?
そう聞き返したかったのに、静はそれ以上何も言わなかった。
私の上から身体を起こして、ゆっくりと立ち上がる。
そして、また私の背中に手を回すと、慎重に私を起き上がらせた。
「……っ」
背中に触れた大きな手に、また身体がぴくっと反応する。
……もう。今日の私はどうかしてる。
静に触れられるたびに、いちいち意識してしまう。
静は私を起こすと、そのまま私の前にあぐらをかいた。
大きな身体が目の前にあるせいで、どうしていいのか分からなくなって、私はなぜか背筋を伸ばして正座をしてしまう。
静はそんな私を見ながら、近くに置いてあったローテーブルに頬杖をついた。
そして――
「はあ……」
今度は特大のため息。
「……。」



