「顔、真っ赤だよ?」
「……っ」
指摘されて、ようやく気づく。
熱い。頬が、ものすごく熱い。
え、私、こんなに顔赤くなってたの……!?
慌てて両手を上げそうになって、でもそれも不自然な気がして、結局頬杖をついて顔を隠す。
「だ、大丈夫……」
小さな声でそう呟く。
でも――大丈夫じゃない。全然、大丈夫じゃない。
隣では深澤くんが「ほんと?」なんて心配そうにしているし、後ろでは相変わらず静の指が私の髪を弄んでいる。
しかも、私が気にしていることを分かっているみたいに、さっきよりもゆっくり、くるくると髪を巻いている気がする。
「……もう……」
聞こえないくらい小さく呟いて、机の下でぎゅっと手を握る。
お願いだから、今はやめて。そんなことされたら、授業なんて頭に入らない。
……それよりも、どうして静がこんなことをしてくるのか。
その理由のほうが、ずっと気になって仕方なかった。



