凸凹だっていいじゃないか

「……え?」

 聞き返される。

「私、不注意でぶっ倒れたし、取り柄もなんもない。タダ飯食ってるだけの寄生虫じゃん」

 自分でも、何を言っているのかわからない。
 言語化する過程でも、言葉に配慮ができない。

「私って、なんでいるんだろうね」

 自嘲気味に笑う。
 これを言ったら、杏奈は『そんなことないよ』と言うだろう。優しいから。
 でも、取り柄やいいところを聞いたって、私に当てはまらないようなことを挙げるでしょうね。
 否定しては、いけないから。

 杏奈をチラリと見ると、目を見開いたまま固まっていた。
 う、うん。
 なんか申し訳なくなる。