凸凹だっていいじゃないか

 よし、互角なところは……。
 1番端っこの縄が、人数は少ないけれど奪い合いだった。
 真ん中の縄は、10人ぐらいが引っ張り合っている。
 ……うん、端っこにいこ。平和がいいです。
 走って向かう。

 私は腕の間をぬって縄を掴み、肘を思いっきり引いて有利にさせる。

「矢野さん強っ」
「ちょいちょいちょい待って待ってたんま」

 私の他に3人が加勢し、相手は危険を感じたのか手を離す。
 また私は、縄を陣地にぶん投げた。
 よっしゃ2本めぇ!!

 あと2本が、真ん中で奪い合いだった。
 少しだけ人数が少ない縄に、みんなが向かう。
 また肘をグンと引いたけれど……動かない。これは長期戦になりそうだ。

 人がどんどん加勢し、ジリジリとこちら側に縄が引かれてく。
 しかし、審判が危険と判断したのか……。

『ピピー!』
「全員、縄から手を離しなさい!!」

 綱取りは終了した。