凸凹だっていいじゃないか

「ありが……」
「今何時かわかる?」
「えっと、31分ぐらい」

 うっわ、間に合うかなぁこれ。

「とりあえず、走れ。奈央は持久走いけるから大丈夫。だから走れ」

 ごめん奈央、過酷だけどがんばれ。

「あ、ありが……」
「お礼言う体力を足に使え。感謝の意を示したいんなら走れ。とにかく」

 そう言い放って、入口まで付き添う。
 はぁー、はぁー、疲れた。

「用意」
『パァンッ』

 あぶな。始まってた。
 奈央は途中の選手だから、ギリギリセーフか。

「山内さん! 早くココ! ばしょ!」

 うん、もう大丈夫か。
 はぁぁぁぁぁーーーーーー。よかった。
 酸欠のまま、私はその場を去った。
 ……フラフラする。