凸凹だっていいじゃないか

 2人から絞った話によると。
 杏奈は入学式の大雨で、電車の遅延で遅刻したことになっていた。
 しかし本当は、2人を待ち続けていて、遅刻したのだという。
 2人は1本先の電車に乗り、杏奈を忘れて、待ち合わせの時間より先に行ってしまったとのことだった。

 私が1言しか言えない場合に言いたいことは、ふざけんな。
 百合乃さんに至っては、私は杏奈のことが地雷だって知っていたよね?
 思わず歯軋りしながら、文をシャッシャッと文節に分ける。
 大声で愚痴りたいところだけれど、今は国IIの授業中。さすがにダメだ。
 2人のさっきの証言の文を文節で分けると。

 杏奈は/入学式の/大雨で/電車の/遅延で/遅刻した/ことに/なって/いた。

 になる。たぶん。文節めんど。

 文節プリントを終え、ペンをクルンと回す。
 あと……3分ほどで終わるか。3ー分、あと3ー分。
 次の授業、2限は理科I。
 地味に板書が多い教科だったりする。
 あ、そういえば前回の板書終わってなかった。やらなきゃ。
 会いに行けないなぁ……。
 いっそ杏奈がこの教室に来てくれたりしないかな。
 さすがにないかー。うんうん。

 怒りを塗り替えるため、思考で時間を潰し授業を終えた。