『一緒に帰ろっ!』
ーー私は小学3年生の時。杏奈にそんな声をかけられた。
当時の私が入っていたグループは、誰か1人『おもちゃ』がいた。
置いていかれて、観察されて、盗られて。
気持ち悪いあだ名をつけられて。
2年生の時、おもちゃにされていた子を、私は見過ごしていた。
次はカースト的に、私かもしれないと思いながら。
その通りだった。
何かを境に、急に私への当たりが強くなる。
置いていかれるのは当たり前。
探して駆け回っているのに隠れられたり。
バッグを盗られることもあった。
タラコと呼ばれて、名前を呼んでくれなくて。
地味に苦しいイジメ。
誰かに相談したことはあるけれど、それはまだ戯れの範囲内だって。
半年、それが続いて。
もう、追いかける気にはならなかった。
当時の上級生、ちーちゃんが一緒に帰ってくれていたけれど。
1年の違いは、大きかった。
ちーちゃんは、毎日練習があるクラブに入り。
私は1人であざ笑われながら帰った。
1人は惨め。
もう、帰りたくなかった。
そんな時、杏奈が声をかけてくれたんだ。
それから、毎日一緒に帰って。
たまに忘れられたけれど、悪意がなかった『忘れられる』は、気にならなかった。
楽しかった。
たまに、ぐるぐるして苦しかった。
6年の最後、杏奈への気持ちに気がつく。
今も思える。
やっぱり、杏奈のことが大好きだ、と。
ーー私は小学3年生の時。杏奈にそんな声をかけられた。
当時の私が入っていたグループは、誰か1人『おもちゃ』がいた。
置いていかれて、観察されて、盗られて。
気持ち悪いあだ名をつけられて。
2年生の時、おもちゃにされていた子を、私は見過ごしていた。
次はカースト的に、私かもしれないと思いながら。
その通りだった。
何かを境に、急に私への当たりが強くなる。
置いていかれるのは当たり前。
探して駆け回っているのに隠れられたり。
バッグを盗られることもあった。
タラコと呼ばれて、名前を呼んでくれなくて。
地味に苦しいイジメ。
誰かに相談したことはあるけれど、それはまだ戯れの範囲内だって。
半年、それが続いて。
もう、追いかける気にはならなかった。
当時の上級生、ちーちゃんが一緒に帰ってくれていたけれど。
1年の違いは、大きかった。
ちーちゃんは、毎日練習があるクラブに入り。
私は1人であざ笑われながら帰った。
1人は惨め。
もう、帰りたくなかった。
そんな時、杏奈が声をかけてくれたんだ。
それから、毎日一緒に帰って。
たまに忘れられたけれど、悪意がなかった『忘れられる』は、気にならなかった。
楽しかった。
たまに、ぐるぐるして苦しかった。
6年の最後、杏奈への気持ちに気がつく。
今も思える。
やっぱり、杏奈のことが大好きだ、と。


