「私が行ってもねえ」
頼みの綱である凪智に相談すると、彼女は言葉を濁すではないか。ちなみに、凪智は飲み会が大好きなイメージなので快くうんと言ってくれると踏んでいたのだ。
「なんで?」
なので、わたしの頭上にクエスチョンマークが並ぶのは必然。そんな私を、凪智はまじまじと見つめる。
「だってその男子たちは心綸狙いでしょ」
「私狙い、と言いますと?」
「心綸がTA入る講義は出席率が高いんだって」
「へえ……教授が人気なのかな」
「心綸がいるからだよ」
「えー!?不謹慎だね!?サボれるとかそういう理由?」
であれば、私は業務に支障を来たしているのでは?
そんな不安を感じていると、凪智は「違う」と言って、人差し指を立てた。
「みんな心綸にアピールしたくて必死なの」
「そうなの??」
「そうなの」
「それは……どうしましょう」
なんと、まあ。教壇の近くでサポートする際も、みんな真面目に聞いてえらいな~と感心はすれど、見られていただけなんて全然気づかなかった。



