サッカーのリフティングポーズ
撮ってみる。
回想〜
ユニフォーム借りて。
「なんで、男子用?」
「いいから撮影用に必要なの!
承知して!」
サッカー部に直談判。
「貸す代わりに俺とデート
してくんない?」
「ごめん、今無理!
1人の人生を今録画中だから!」
「相手古谷だろ。あんなん
ほっとけばいいだろ。
陰湿でねちっこいって有名な」
勝気に、
「菅谷は黙ってて!
大事な録画なの!これが終わったら
撮影場所移動しなきゃだから!じゃ!」
「待てって……」
手首を掴まれ振り返る。
テンパったわたしの目に映るのは
まっすぐな双眸。
古谷の魅力より劣っている。
背を向けると、
「何しようとしてんだよ、
それだけ聞かせろよ」
「ごめん!まだ言えない!またね!」
手首を掴む手が弱まって解かれる。
菅谷……マジでごめん!
埋め合わせはちゃんとするから!


