雨暮くんは溺愛彼氏

 特に中学に入ってから、同じクラスの女子に、可愛い、ひとたらし、なんて言われることは増えた……気がする……。
 でも、雨暮くんほどに有名なおかたがなんで、わたしなんかの情報に聡いんだろう。
「では、前向きにご検討を。結婚を前提に是非、真剣におつき合いをさせていただきたく。」
 突然跪くと、わたしの手を取り、恭しく見上げる雨暮くん。
 ううう。本物の王子様みたい。
 でも、わたし……。
 まごついていると、雨暮くんはさっさと立ち上がり、膝を払うと、
「じゃあ、明日から駅前で待ち合わせよう。一緒に登校するんだ。七時五十分に銅像の前にいるから。じゃあ、また明日。」