雨暮くんは溺愛彼氏

「おはよう。」
「おはよう。」今日も今日とて銅像の前で待ってくれていた忠犬みたいなわたしの彼氏、雨暮くん。ふおお今日も爽やかだ! なんかこのひと光を発している! 照らされているわけでもないのにむっちゃ明るい! 
 雨暮くんは、ちょっと笑って、わたしの前髪に触れ、
「……寝不足? さては、俺のことでも考えていたか? 」
 神様仏様、なんという彼氏様をよこしたのですか! 
 こちらの表情を、余裕を持って確かめる雨暮くんは、歩を進め、
「……なんてね。そっか。俺は待つよ。」
 なにを言っているのだろう。怪訝な目をしたから伝わったらしい。雨暮くんは王子様のように笑って、
「水沢さんが、言いたいことを溜め込んでいて、うずうずして、それでも上手く言葉にならなくて、歯がゆくて、……それでも、どうしても、俺に言いたくなるってタイミングが絶対にあるはずだから。俺は待つ。」
 なんで。……言いたいことが伝わってしまうのだろう……。
 本日は晴天なり。なのに、わたしは、雨が恋しいのです。