ホームルームが終わるとすぐに雨暮くんがやってきた。……急いだ様子。ホームルームの後なんて一時間目の授業があるからそんなに時間がないのに……走ってきたのだろう。息を弾ませて。
「水沢さん……。」廊下側の窓から、教室の右側の席にいるわたしに近寄り、顔と手を入れる雨暮くんは、ロミオ様みたいだ。大切そうに、手紙を持って。
「俺、嬉しかったよ。……嬉しい。この気持ちは、すぐに伝えなきゃ駄目だと思った。」
目を潤ませて、そんなにも嬉しそうに……。
どうしよう。わたしも嬉しい。
わたしが書いた手紙ぽっちでそんなに……嬉しそうにしてくれているなんて……。
きゅっ、と胸が切なくなる。



