雨暮くんは溺愛彼氏

 歩き始めた雨暮くんは、
「手紙。次のビジネスとして取り組んでいてさ。つい、そういうのが出ちゃうんだよな。……でも、水沢さんが嬉しいって思ってくれたなら、やっぱり、俺は嬉しい。」
「そうなんだ。どんなビジネス? 」
 雨暮くんが、既に、サイトを軌道に乗せていることは知っている。新しいビジネス。そんな話が聞けるなんて!
 雨暮くんは嬉々とした表情で、
「ほら。俺たちの世代ってあんまり手紙とか書かないだろう? けど、サイトでいろんな声を拾って、俺たちの年上のかたっていまはスマートフォンやパソコンがあるから、あんまり字を書く機会がないし、俺たちも勉強や宿題で書くくらいで……、けど。昔みたいにな。ペンパルを募集して手紙でやり取りするシステムがあると面白いと思ってさ。ペンパルって文通相手。面白いだろう? 顔も知らないのに手紙でやり取りするなんて。」
 ……へぇ。そんな顔も、するんだ。
 わたしといるときは、クールななかに、好きでたまらない! って感情があふれている顔をするのに、ビジネスのこととなると顔つきが変わる。凛々しくて素敵……。