何気ない時間。 ただ、それだけの時間。 なのに私は、胸が痛いほど幸せだった。 ……こんな幸せ、私が持ってていいのかな。 そんな考えが浮かんでしまう。 私は、まだ怖い。 失うのが怖い。 だから、心が勝手に距離を取ろうとする。 でも今日は、距離を取れなかった。 花火の音が、遠くから響いたから。 ドン! 胸の奥まで響く音。 「花火……」 伊織が目を輝かせた。 伊「見よう!絶対見よう!」 斑「混むぞ」 迅「少し離れた場所が良いですね」 叶「……高いとこ」