水面が揺れて、金魚が逃げる。 集中して、ゆっくり。 そっと、そっと。 ……一匹、すくえた。 「わ、取れた!」 伊「透羽ちゃんすごい!」 斑「やるじゃん」 迅「才能ですね」 叶「……上手」 航斗が小さく言った。 航「ほらな」 私は嬉しくて、笑った。 嘘じゃない笑顔だった。 そのあと、屋台でリンゴ飴を食べた。 斑が唐揚げを追加して、 伊織がかき氷を買って、 迅が無駄遣いを注意して、 叶兎がラムネを飲んで、 航斗が私の歩幅に合わせて歩く。