航斗は狙いを定める。 パンッ。 景品の小さなぬいぐるみが落ちた。 店主「おっ、うまいね兄ちゃん!」 「すご……」 航斗は当たり前みたいに景品を受け取って、私に差し出した。 航「ほら」 「え?」 航「取った」 「……私に?」 航「他に誰がいる」 心臓が、跳ねた。 私は受け取って、ぎゅっと抱える。 小さな白い兎のぬいぐるみ。 「……ありがとう」 航斗はそっぽを向く。 航「礼言うな」