透羽が息を止める。 航斗は静かに続けた。 航「お前の親、命懸けでお前を追いかけたんだろ」 透羽の涙が止まらない。 航「なら、お前が生きること諦めたら、意味ねぇだろ」 その言葉が、雨の中に落ちた。 透羽は俯いて、肩を震わせる。 「……でも、怖い。幸せになるの、怖い。 私だけ生きてるの、苦しい……」 俺は目を閉じた。 分かる。 その寒さ。 何もない部屋みたいな孤独。 だから、俺は透羽の隣に座った。 制服が濡れる。 でも気にしない。