夕方、文化祭終了のアナウンスが流れる。 教室には疲れた空気と、達成感。 私は窓際から教室を見渡した。 笑い声。 写真を撮る声。 「また来年ね」って声。 賑やかな空気。 その中に、自分がいる。 前の私なら、こういう場所で、ずっと“浮いてる”気がしてた。 笑ってても、どこかひとりだった。 でも今日は。 「……あ」 私は小さく息を飲んだ。 ……私、ここにいていいんだ。 その感覚が、胸に落ちた。 涙が出そうになるくらい、温かかった。