番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。


夕方、海がオレンジ色に染まり始める。

みんな少し疲れて、パラソルの下に集まっていた。


伊織はアイスを食べていて、

斑は寝転がっていて、

迅はスマホを見ていて、

叶兎は静かに海を眺めている。


私は隣に座った。

風が心地いい。

「……夏って、こんな感じなんだね」


伊織が笑う。

伊「透羽ちゃん、青春って感じする?」

「するかも」


斑が寝転んだまま言う。

斑「今さらかよ」

迅「彼女は、今まで青春をしていませんでしたから」

「迅くん、その言い方ちょっと刺さる」

迅「事実です」