番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。


「……ふふっ」

航「……やったな」


次の瞬間。

ものすごい量の水が返ってきた。

「きゃあっ!?」


伊織が笑い転げる。

斑も腹を抱えて笑っている。

迅は「航斗、大人気ないですね」と言いながら少し笑っていた。

叶兎だけが静かに言った。

叶「……楽しそう」


その言葉に、私ははっとした。

……楽しい。

今、私はちゃんと楽しいと思ってる。

無理して笑ってるんじゃない。


私は海の真ん中で、少しだけ立ち尽くした。

そんな私を見て、航斗が近づいてくる。


航「どうした」

「……なんでもない」

航「嘘」

「……」