番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。


私はくすっと笑った。

その声を聞いた伊織が振り返って、嬉しそうに言った。


伊「透羽ちゃん、笑ってる!」

斑「うるせぇ、静かに見ろ」

迅「テンションが上がっていますね、伊織」

叶「……綺麗」

伊「花火も透羽ちゃんもね!」

「ちょっと伊織くん!」

斑「お前、口軽すぎだろ」

迅「ですが事実です」

航「迅、黙れ」

叶「……うるさい」


みんなの声が、夜に溶けていく。

私は、その中にいた。

ひとりじゃなかった。

それが嬉しくて、怖くて、泣きそうで。


花火が、空に咲いた。

その光が、私の涙を隠してくれた。