航斗は小さく息を吐いて、言った。 航「失うのが怖いんだろ」 「……っ」 胸が痛くなった。 花火の光が、航斗の横顔を照らす。 私は小さく笑った。 「……うん、怖い。 こういう時間が、幸せだって思ったら、また、いなくなる気がして」 その言葉を言った瞬間、涙が出そうになった。 でも私は笑った。 「私、ほんとめんどくさいよね」 航「めんどくさくねぇ」 航斗は即答した。 「またそれ」 航「お前がそう思うなら、何回でも言う」