その時。 「煌夜さん」 蒼空が少し困った顔をする。 「もう姫ちゃん潰れますって」 「潰れねぇよ」 「いや距離近すぎ!」 確かに。 完全に抱き込まれている。 榴愛は真っ赤になった。 「こ、煌夜……!」 「嫌か」 「……嫌じゃないですけど」 「ならいい」 即終了。 周囲が呆れていた。 「重症だな」 「末期っす」 依吹までため息を吐いている。 でも。 その空気のおかげで、少しだけ緊張が和らいだ。