上階。 榴愛は遠くの音を聞きながら震えていた。 煌夜。 怪我してないかな。 無事かな。 そんなことばかり考えてしまう。 すると。 「怖いか」 竜人が聞く。 「……」 「まぁ当然だな」 竜人は壁へ寄りかかる。 「でも白城煌夜、楽しそうだぞ」 「……え?」 「お前絡むとアイツ分かりやすい」 榴愛は少し眉を寄せた。 竜人は続ける。 「普段冷静なくせに、お前のことになるとすぐ壊れる」 その言葉に胸がざわつく。 「……だから何ですか」 「別に」 竜人は少し笑った。 「羨ましいだけかもな」