翌日。
榴愛は心桜と一緒にキッチンにいた。
「ほんと付き合ってから煌夜変わったよね」
心桜がジュースを飲みながら言う。
「そうなの?」
「前はもっと冷たかった」
「……今もクールだけど」
「榴愛には激甘」
確かに。
最近ずっと優しい。
頭撫でるし。
抱き寄せるし。
すぐ“可愛い”って言うし。
思い出してまた顔が熱くなる。
その時。
「榴愛さん」
燐斗がキッチンへ入ってきた。
「これ、荷物」
「あ、ありがとうございます!」
榴愛が受け取ろうとすると。
ぐい。
突然後ろから引っ張られた。
「わっわっ」
「……燐斗」
煌夜だった。
目が少し冷たい。
「近い」
「え?」
燐斗がきょとんとする。
「別に普通だろ」
「普通じゃねぇ」
完全に不機嫌。
榴愛はぽかんとした。
もしかして。
「……嫉妬?」
その瞬間。
広間が静まった。
煌夜が榴愛を見る。
「……悪いか」
認めた!?
榴愛は真っ赤になる。
燐斗が苦笑した。
「重症だな」
「今更」
依吹まで頷いている。
煌夜は榴愛の腰を引き寄せる。
「他の男に笑いかけんな」
「む、無茶言わないでよ!」
「嫌」
「子供!?」
周囲が笑い始める。
でも。
そんな煌夜が少し可愛く見えてしまった。

