夜風にさらわれたお姫様


その時。


「うわー」

心桜がニヤニヤした。

「煌夜、めっちゃ甘い」

「黙れ」

「過保護ー」

「うるせぇ」

組員たちが笑い出す。

榴愛はぱちぱち瞬きをした。


この人。

普段からこうなのかな。

クールなのに、みんなに弄られてる。

少し可愛いかもしれない。

「あ」

その瞬間、煌夜と目が合った。

「……何」

「な、なんでもないです」

慌てて視線を逸らす。

絶対今顔赤い。