暗い深海に差した一筋のひかりのように真っ直ぐと私の元へと届き、ようやく彼と目が合った。
「夜野歌って」
「――え?」
歌?
瞬きをするとまた一粒涙が流れた。
いきなり歌ってとはどういうことだろう。
ここは学校だ。誰がどこで見聞きしているかわからないのに。
「大丈夫だから」
私の懸念を見透かすように月城が言った。それが合図だった。
私は息を吸った。
★
激流のように押し寄せてくる音たちに身を任せ、私は歌った。
いや、あれを歌ったと言っていいのか定かではない。
ただ溜め込んでいたものを全部綯い交ぜにして吐き出したのだ。
スピカが嫌い。
スピカの信者も嫌い。
両親も、私の行く道を矯正しようとするな。
お願いだからとか、こっちが下手に出るつもりはない。
「夜野歌って」
「――え?」
歌?
瞬きをするとまた一粒涙が流れた。
いきなり歌ってとはどういうことだろう。
ここは学校だ。誰がどこで見聞きしているかわからないのに。
「大丈夫だから」
私の懸念を見透かすように月城が言った。それが合図だった。
私は息を吸った。
★
激流のように押し寄せてくる音たちに身を任せ、私は歌った。
いや、あれを歌ったと言っていいのか定かではない。
ただ溜め込んでいたものを全部綯い交ぜにして吐き出したのだ。
スピカが嫌い。
スピカの信者も嫌い。
両親も、私の行く道を矯正しようとするな。
お願いだからとか、こっちが下手に出るつもりはない。



