星屑の唄【期間限定公開】

 取り残されているのは私だけ。

 一歩引いたところで、じっと目の前の出来事を見つめている。


      ★


「夜野」


 月城に話しかけられたのは、文化祭準備に必要な資材を取りに行っている途中だった。一緒にいた梨々花と美波には委員会の話があるからと言って先に帰ってもらい、人通りのない廊下でふたり向き合う。


「……なに?」


 正面から彼の顔を見ることが出来ず、俯いたまま視線だけ上げた。


「悪いけど、捜索はもうできないよ」


 そう言った途端、月城の顔にグッと力がこもった。


「中途半端に巻き込んで、ごめん」


 重圧にも似た罪悪感に押し潰されるように頭を下げた。このとき頬にさらりとした髪が触れた。――あぁ、そういえば。

 母親は髪にストレートパーマをあてたときも私のことをいやらしいもののように扱ってきた。高校生になって変に色気づいたように見えたのかもしれない。きっと母親の頭の中ではこのことと月城といたことが勝手に紐付けされている。そう思うとより一層月城に申し訳なくなった。彼を母親の妄想の一部に入れたくない。

 だが、返ってきたのは予想外の言葉だった。