星屑の唄【期間限定公開】

「私の音はどこまでいっても個。だから好きなの」


 私はただ、降ってくる音たちを形にしたいだけ。

 人と関わるためにやってるんじゃない。


「……今の、すっごくステラっぽい」


 月城は目をぱちくりさせた後、惚けるようにそう呟いた。


「そりゃ本人だからね」


 笑ってみせると、さっきまで漂っていた神妙な雰囲気が取り払われた気がした。

 それからストローを咥えレモンティーを1口飲むと、月城も私に倣いコーヒーを1口飲んだ。まるで私の忠実なファンみたいだ。いや、実際にそうか。

 月城もひと息ついたところで、再び窓の外に視線を向ける。そこには営業マンと思われるスーツを着た男性や下校中らしき女子高生、これから遊びに行くであろう小学生集団が歩いているだけ。

 それらをぼんやりと眺めながら、さっき見つけた答えを見つめ直す。


 人と関わるために活動していないのは確かだけれど、もちろんLuneさんと仲良くなりたかったのも本当だ。でもそれはあくまで1人のシンガーソングライターとしてであって、友だちになりたいなんて思ってなかった。そしてLuneさんも、他の活動者も同じ考えだと思っていたのに――。

 現実は理想とはかけ離れ、皆シンガーソングライターからただの人が見え隠れするようになった。