店内は真昼間だと言うのに日光があまり差し込まないからか薄暗い。
これなら外から見られる心配はないだろう。「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉があるくらいだから用心するに越したことはない。
窓の外を横目に注文した飲食物を待つ傍ら、正面に座る月城がこう切り出した。
「友だちにはステラだってこと言ってないの?」
「うん。言ってないし、言わない」
さらっと答えると「なんで?」と頬杖つきながら訊かれてた。
「身バレ防止のため、かな。ひとりに言ったらどんどん広がっていきそうじゃん」
「俺知ってるけど広がってないよ」
「月城は特例」
「そっか」
特例という言い方が気に入ったのか、月城はかすかに口角を上げた。
月城にいろいろしてもらってる代わりに彼が要求してきたのは、ステラに関する質問に答えることだった。もちろん無理のない範囲で、だ。
彼はこれまでに、どうやって曲を作っているのか、どんなときに思いつくのか、などいろんなことを訊いてきた。
その中で、音が降る感覚についても話した。こんなこと誰にも話したことなかったけれど、いざ話してみたら案外楽しくて、ついついたくさん話してしまった。
これなら外から見られる心配はないだろう。「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉があるくらいだから用心するに越したことはない。
窓の外を横目に注文した飲食物を待つ傍ら、正面に座る月城がこう切り出した。
「友だちにはステラだってこと言ってないの?」
「うん。言ってないし、言わない」
さらっと答えると「なんで?」と頬杖つきながら訊かれてた。
「身バレ防止のため、かな。ひとりに言ったらどんどん広がっていきそうじゃん」
「俺知ってるけど広がってないよ」
「月城は特例」
「そっか」
特例という言い方が気に入ったのか、月城はかすかに口角を上げた。
月城にいろいろしてもらってる代わりに彼が要求してきたのは、ステラに関する質問に答えることだった。もちろん無理のない範囲で、だ。
彼はこれまでに、どうやって曲を作っているのか、どんなときに思いつくのか、などいろんなことを訊いてきた。
その中で、音が降る感覚についても話した。こんなこと誰にも話したことなかったけれど、いざ話してみたら案外楽しくて、ついついたくさん話してしまった。



