それでももう引き返すつもりはない。
この苦しみから逃れるためなら、私はなんだってやってやる。
★
それから私たちの計略が始まった。
今は補講期間であり、午前中のみ授業が行われるので、放課後になるとお昼をファミレスあたりでテキトーに食べ、そのまま話し合いへと移行する。
時々課題もするが大概雑談で終わるし、月城もそろそろ勉強できる方みたいなので大して時間はかからない。
今日も今日とて学校が終わり次第ファミレスに向かうかと思っていたが、学校から少し離れた待ち合わせ場所で落ち合うなり彼はこう言った。
「今日は方向性変えてみない?」
「えっ」
方向性って? と怪訝な顔をすると彼はじゃーんと棒読みでスマートフォンを掲げてきた。
「だいぶ情報まとまってきたからそろそろ張り込みしてもいいと思うんだよね。ここ最近写真投稿してないせいで新しい収穫ないし」
「確かに……」
バズって以来、スピカは家での自撮りしか投稿していない、らしい。というのも、濡れ衣を着せられてから一度もXを開いていないので最近の動きを知らないのだ。
情けないことに、私はまだ炎上と向き合う勇気をもてていない。
この苦しみから逃れるためなら、私はなんだってやってやる。
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それから私たちの計略が始まった。
今は補講期間であり、午前中のみ授業が行われるので、放課後になるとお昼をファミレスあたりでテキトーに食べ、そのまま話し合いへと移行する。
時々課題もするが大概雑談で終わるし、月城もそろそろ勉強できる方みたいなので大して時間はかからない。
今日も今日とて学校が終わり次第ファミレスに向かうかと思っていたが、学校から少し離れた待ち合わせ場所で落ち合うなり彼はこう言った。
「今日は方向性変えてみない?」
「えっ」
方向性って? と怪訝な顔をすると彼はじゃーんと棒読みでスマートフォンを掲げてきた。
「だいぶ情報まとまってきたからそろそろ張り込みしてもいいと思うんだよね。ここ最近写真投稿してないせいで新しい収穫ないし」
「確かに……」
バズって以来、スピカは家での自撮りしか投稿していない、らしい。というのも、濡れ衣を着せられてから一度もXを開いていないので最近の動きを知らないのだ。
情けないことに、私はまだ炎上と向き合う勇気をもてていない。



