予想外の回答に気の抜けた声が出た。
そんな私をよそに、目を細めながら月城は続ける。
「あいつしょっちゅう自撮り投稿してたくせに顔だけは絶対写さなかったじゃん。片目だけ写して片目界隈〜とか言いそうなのに」
なんの話だと思ったがひとまずそうだね、と相槌を打つ。
「よっぽどネットリテラシーがあるのかなって思ったけど個人情報ダダ漏れの時点でまずない。なら、顔にコンプレックスでもあるんじゃないかって思って」
「……それで?」
「素顔特定した後それをどうするかは置いといて、相手の弱点ひとつ握ってるだけでちょっと楽にならない?」
月城から紡がれる言葉はまるで悪魔の囁きみたいだ。
正しくないことだとわかっていても、間違いなくそれに救われている私がいる。
「ってなわけだけど、どうする? 素顔特定」
月城がもう一度問う。
もう迷いはなかった。
「――する」
そう頷いたとき。
――「犯罪者」。
聞こえるはずのない声が聞こえた気がした。
そんな私をよそに、目を細めながら月城は続ける。
「あいつしょっちゅう自撮り投稿してたくせに顔だけは絶対写さなかったじゃん。片目だけ写して片目界隈〜とか言いそうなのに」
なんの話だと思ったがひとまずそうだね、と相槌を打つ。
「よっぽどネットリテラシーがあるのかなって思ったけど個人情報ダダ漏れの時点でまずない。なら、顔にコンプレックスでもあるんじゃないかって思って」
「……それで?」
「素顔特定した後それをどうするかは置いといて、相手の弱点ひとつ握ってるだけでちょっと楽にならない?」
月城から紡がれる言葉はまるで悪魔の囁きみたいだ。
正しくないことだとわかっていても、間違いなくそれに救われている私がいる。
「ってなわけだけど、どうする? 素顔特定」
月城がもう一度問う。
もう迷いはなかった。
「――する」
そう頷いたとき。
――「犯罪者」。
聞こえるはずのない声が聞こえた気がした。



