月城は強く言い切った。言い切ってくれた。
「うん、しない。絶対しない。信じてくれて、ありがとう……月城」
――よかった。私にもちゃんと、味方がいた。
凝り固まった心が少しずつほぐれていく。
まるで雪解け水のような涙がハラハラとあふれてきて止まらなくて。「月城、月城」って幼い子が親を呼ぶみたいに彼の名前を呼び続けた。
その間も月城は電話を繋いだままでいてくれた。時折「うん」「大丈夫」「信じてるから」と相槌まで打ってくれて。それがどれだけ心強かったか。私は彼にとても返しきれないような大きな借りができてしまった。
そして私が落ち着いたころに月城が「大丈夫になった?」と静かに尋ねてきた。
「うん。だいじょ……ばない、かも」
反射的に「大丈夫」と答えようとしたけれど、本当は何も大丈夫じゃないことに気づいて変な返しになってしまった。
小さなひかりを失わないようにスマートフォンをぎゅっと握りしめる。
「月城。私、怖い……」
こんなにもたくさんの敵意を一身に受けたのなんて初めてで、先が見えない。この先にあるのか再生か、それとも破滅か。私は一体これからどこに向かうの。どこに向かえばいいの。
私は初動で失敗した。
手が震えてなにもできなかった。そうこうしている間にも火はより過激に燃えていくと言うのに。
「うん、しない。絶対しない。信じてくれて、ありがとう……月城」
――よかった。私にもちゃんと、味方がいた。
凝り固まった心が少しずつほぐれていく。
まるで雪解け水のような涙がハラハラとあふれてきて止まらなくて。「月城、月城」って幼い子が親を呼ぶみたいに彼の名前を呼び続けた。
その間も月城は電話を繋いだままでいてくれた。時折「うん」「大丈夫」「信じてるから」と相槌まで打ってくれて。それがどれだけ心強かったか。私は彼にとても返しきれないような大きな借りができてしまった。
そして私が落ち着いたころに月城が「大丈夫になった?」と静かに尋ねてきた。
「うん。だいじょ……ばない、かも」
反射的に「大丈夫」と答えようとしたけれど、本当は何も大丈夫じゃないことに気づいて変な返しになってしまった。
小さなひかりを失わないようにスマートフォンをぎゅっと握りしめる。
「月城。私、怖い……」
こんなにもたくさんの敵意を一身に受けたのなんて初めてで、先が見えない。この先にあるのか再生か、それとも破滅か。私は一体これからどこに向かうの。どこに向かえばいいの。
私は初動で失敗した。
手が震えてなにもできなかった。そうこうしている間にも火はより過激に燃えていくと言うのに。



