『相手の方のアカウントを見たのですが、わたし、なんでかブロックされていて……』
――あ。
血の気が引いていくのがわかった。
私にその意図がなくても、盗作疑惑がかけられている今、「盗作したことがバレたからブロックした」と解釈されてしまう。
そんなの、黒と言っているようなものじゃないか。
私はただ、スピカの名前が見たくなくてブロックしただけなのに。
でも今更それをバカ正直に言ったところで苦し紛れの言い訳としか捉えられないだろう。
最悪だ。まさか過去の自分の行動に首を絞められるなんて。
口を手で抑えつつ再生した最後の動画はこう締めくくられていた。
『盗作はわたしだけではなく☆信者のみんなをも傷つける最低な行為です。もしわたしの声が届いたのなら、すぐに動画を消してください』
傷ついてもなお自分の足で立ち上がり、毅然と対応するヒロインのような発言だった。
私にはその姿がひどくわざとらしく見えた。こうすれば簡単に同情を買うことができるからだ。震えながらも頑張って表舞台に立つ彼女に庇護欲を掻き立てられた者も多いだろう。現にリプ欄や引用ポストには〈スピカ様負けないで〜〜!!!!〉〈☆信者はいつでもスピカ様の味方です!!〉など彼女を応援する声であふれていた。
そしてそれと比例するようにステラへの誹謗中傷はどんどん酷くなっていった。



