星屑の唄【期間限定公開】

「それで、どうして私がステラって知ってるの?」

「どうしてって……声聞いたらわりとすぐピンときたよ。歌声と地声、あんま変わんないんだね」

「いや、そうじゃなくて」

「あぁ、なんでステラのこと知ってるかって?」


「そう」と頷くと月城が「えー……、どうしても言わなきゃダメ?」と渋るものだから「うん、ダメ」と即答した。

 さっきまで主導権は月城が握っていたのに、ここにきてまさかの形勢逆転。

 少し余裕を取り戻した私は、月城があえて空けてきた数歩分の距離を詰めた。すると観念したのか、またスマートフォンを私に向けた。

 そこにはある人のXアカウントが表示されていた。


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 shiro @__white46
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「このアカウント、見覚えない?」

「……知ってる」


 話したことはないけれど、私が新曲をあげるたびにいいねとリポストしてくれる人だ。この人がどうかしたのか。

 ちらっと視線を上げ、月城を見やる。月城はスマートフォンに視線を落としたまま。まつ毛が微かに震えている。


「……これ、俺なんだけど」

「えっ……え!?」


 目を丸くして驚くと月城は恥ずかしそうに「こういう反応されると思ったら言いたくなかったのに……」とこぼした。