ドキリ、と心臓が跳ねた。低浮上と言われて思いつくのはひとつしかない。
月城を見た。相変わらず黒髪マッシュにひょろっとした姿をしている。ただ、前髪から覗く黒い猫目がいつにも増して怖かった。ほんとうに全部見透かされているようで。金縛りにあったみたいに身動きがとれなくなる。
震える手をもう片方の手で握りしめながら、苦し紛れに「なに、に……?」と呟いた。口内が乾いて仕方なかった。
「『なにに』って……。この人、夜野でしょ?」
月城は慣れた手つきでスマートフォンを操作し、ある画面を私に提示した。
「ど、どうして知ってるの……!?」
思わず声を荒らげる。
そこには私――「ステラ」のXアカウントが映し出されていたのだ。
心臓がよりいっそう忙しなく脈打つ。
どうしよう。月城にバレた。私がステラだと言いふらされでもしたら――。
――「なれるわけないでしょ、そんなの。恥ずかしいから二度と言わないで」
母の発言が脳裏に蘇る。
もし梨々花と美波にも知られて恥ずかしいって思われたら? 私はどうしたらいいの。最近ステラの居場所もなくなってきてるのに、ふたりにも見放されたら、わた、私、私は――。
「夜野」
「っえ」
月城を見た。相変わらず黒髪マッシュにひょろっとした姿をしている。ただ、前髪から覗く黒い猫目がいつにも増して怖かった。ほんとうに全部見透かされているようで。金縛りにあったみたいに身動きがとれなくなる。
震える手をもう片方の手で握りしめながら、苦し紛れに「なに、に……?」と呟いた。口内が乾いて仕方なかった。
「『なにに』って……。この人、夜野でしょ?」
月城は慣れた手つきでスマートフォンを操作し、ある画面を私に提示した。
「ど、どうして知ってるの……!?」
思わず声を荒らげる。
そこには私――「ステラ」のXアカウントが映し出されていたのだ。
心臓がよりいっそう忙しなく脈打つ。
どうしよう。月城にバレた。私がステラだと言いふらされでもしたら――。
――「なれるわけないでしょ、そんなの。恥ずかしいから二度と言わないで」
母の発言が脳裏に蘇る。
もし梨々花と美波にも知られて恥ずかしいって思われたら? 私はどうしたらいいの。最近ステラの居場所もなくなってきてるのに、ふたりにも見放されたら、わた、私、私は――。
「夜野」
「っえ」



