私は私が思っているよりもずっと下にいるんじゃないかって。
5年間活動していても傍から見れば同期の人たちよりも全然すごくなくて、スピカや他の人たちに雑に扱われて当然の存在なんじゃないかって。
そんな思いがあちこちに散らばって線を描いて交錯する。
交錯したところからじくじく傷んで腐っていく。
そんな状態で安眠できるもなく、うまく寝つけなくてぼーっとしながら学校に行ったせいで終業式で「起立」と号令がかかったときにひとりだけ反応が遅れたり、今日提出の課題を家に忘れてたり、なにもないところで躓いたりと、散々な一日だった。
まさに泣きっ面に蜂だ。弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったりとも言う。
月城に声を掛けられたのはそんな一日の終わりかけだった。
委員会の仕事を片付け帰路につこうとしたときのこと。
「夜野」
ふいに下駄箱で呼び止められた。
「なに?」
私たち以外に人の気配はなく、グランドで部活をする声が遠く聞こえるだけの空間で、ふたりきり。べつに警戒することなんてないのかもしれないけれど、なんとなく嫌な予感がして少しだけ身構えた。
月城は周りを確認したあと、さっきよりも控えめに切り出した。
「最近低浮上だけど、大丈夫?」
「――――え?」
5年間活動していても傍から見れば同期の人たちよりも全然すごくなくて、スピカや他の人たちに雑に扱われて当然の存在なんじゃないかって。
そんな思いがあちこちに散らばって線を描いて交錯する。
交錯したところからじくじく傷んで腐っていく。
そんな状態で安眠できるもなく、うまく寝つけなくてぼーっとしながら学校に行ったせいで終業式で「起立」と号令がかかったときにひとりだけ反応が遅れたり、今日提出の課題を家に忘れてたり、なにもないところで躓いたりと、散々な一日だった。
まさに泣きっ面に蜂だ。弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったりとも言う。
月城に声を掛けられたのはそんな一日の終わりかけだった。
委員会の仕事を片付け帰路につこうとしたときのこと。
「夜野」
ふいに下駄箱で呼び止められた。
「なに?」
私たち以外に人の気配はなく、グランドで部活をする声が遠く聞こえるだけの空間で、ふたりきり。べつに警戒することなんてないのかもしれないけれど、なんとなく嫌な予感がして少しだけ身構えた。
月城は周りを確認したあと、さっきよりも控えめに切り出した。
「最近低浮上だけど、大丈夫?」
「――――え?」



