――ふざけるな。量産的な曲しか作れない薄っぺらい人間風情が。
スピカのことだ。ステラをわざと省こうとする意図はなかったのだろう。そんなことを考えられるタイプに見えない。
そのことから考えられる可能性として最も高いものは、向こうはステラのことなんかなんとも思ってない、ということだ。
スピカは私を省こうとしていなければ、罪悪感を抱いてもいないだろう。
私はこんなにも心を乱されているのに。
一言もなくフォロー数を減らし平然としているスピカが憎くて不快で仕方なかった。
元々合わないと思っていた人が軽蔑の対象になるのはあっという間だった。
私は――ステラは、スピカが嫌いだ。
曲も、人柄も、心の底から軽蔑する。
グッと唇を噛めば痛みを感じたが血が出ることはなかった。それよりもキツく握ったこぶしに爪が突き刺さって跡ができていた。痛い。
なんで私がこんなことで泣きたくならなければならないのだろう。
いや、理由はわかっている。
私の命とも言えるステラがこんな承認欲求まみれの人間に雑に扱われたからだ。
そんなスピカの最新の投稿は〈新曲作ってます☆〉という文字に首から下の自撮りが添えられていたものだった。そのリプ欄を無意味に見漁る。
〈ぎゃぁぁぁスピカ様お可愛いいいいい☆☆☆〉



