星屑の唄【期間限定公開】

〈この曲の女の子とは少し違うのですが、かれこれ付き合って3年の彼氏がいます。最近彼が結婚していることを知ってしまい、別れようかと悩んでいましたが、この曲を聴いて奥さんよりもわたしの方が好きと言ってくれてる彼のことを信じて少し頑張ってみようと思えました。ありがとうございます!!〉
〈!祝!53万回再生おめでとうございます☆☆☆〉


 とても見ていられなくてパタン、とパソコンを閉じた。背もたれに身を預け天井を仰ぐ。


 ――みんなが賞賛するものを好きになれない私がおかしいのだろうか。


 昔からそうだった。

 周りがいいというものほど本当にいいのか疑ってしまって好きになれなかった。

 それは人でも同じで、周りがいい人という人のことほど粗を探してしまう。そして少しでも悪い所を見つけるとなんだ大したことないじゃないかと鼻白む。我ながら性格が悪い。人から好かれない自分のための自己防衛とでも言えば少しは聞こえがいいだろうか。

 万人受けするためにはTikTokで拡散されやすいように簡単な振り付けがついたものや短時間で印象に残るような曲を投稿したり、スピカのように軽い言葉で作られたエモい曲を投稿したりするべきなのだろう。

 でも、それは私が紡ぎたい音楽じゃないから。

 もしそこを曲げてしまえばちいさい頃から大事に大事にしていたものが無価値だって突きつけられるようで、怖くて怖くて仕方がない。


「心星ちゃん!」


 突然ガンッと扉が開けられた。