星屑の唄【期間限定公開】

 時計が20時を示す。


「こんばんは、ステラです」


 人生初の生配信が始まった。

 すぐに同時接続者数が増えていく。


「本日は、現在出回っている虚偽の噂についてお話させていただきます」


 噂と聞いて私がなにについて言いたいのかわかったのだろう。スピカの信者によるものと思われるアンチコメントが湧き始めた。わらわらと群がるさまが蟻みたいだ。そんなことを思いながら、また深く息を吸う。


 ――月城は大きな勘違いをしている。

 私は別にスピカを赦したわけじゃない。

 例えスピカの行動にどんな意図が隠れていたとしても、彼女が私のフォローを外したことも私に盗作されたと濡れ衣を着せてきたことも、時間が巻き戻されない限りひっくり返されることのない事実だから。

 私はスピカを心の底から軽蔑している。

 これはどう足掻いたって変わらない、私の本音。

 こんな悪感情を抱えたままおめおめ逃げるだなんて私にはできない。


「私が誰かの曲を盗作したというのは、事実ではありません」


 私がずっと言いたくて、でも、勇気がなくて言えなかったこと。