星屑の唄【期間限定公開】

 自己嫌悪でずくりと胸が痛んだ。

 力なく笑うと、梨々花が顔を上げた。その瞳は潤んでいた。


「おかしくない! 辛いとき、ずっと月城くんが支えててくれたんでしょ? そんなの、そんなの……っ」

「なんで、梨々花が泣くの……」

「私も梨々花と同じ意見だよ。心星の月城くんへの気持ちはなにもおかしくない」

「美波……」


 掠れた声がもれる。

 無意識のうちにふたりをぎゅっと抱きしめていた。


「ありがとう。ふたりとも、ほんと、ありがとう……」


 そうしたらふたりも同じくらいの強さで抱きしめ返してくれた。

 もう涙は流れなかった。それよりも前に枯れるほど泣いたからだ。

 その代わり、やさしい音がする。

 降ってくるんじゃなくて、内側から湧き上がってくるような。

 そんな音が私をゆったりと包んでいく。

 こんなに穏やかな音が聞こえたのは、本当に久しぶりのことだった。


 その日の夜。

 ふと窓から外を見上げれば、月が空にぶら下がるように半分だけ姿を現していた。空気が澄んでいるからか、月のひかりがしんしんと降り注いでいる。そのひかりに照らされ、月の輪郭がうっすらと浮かんでいる。