「ごめん。心星がそんな目に遭ってるなんて知らなくて、無神経にその人の話しちゃった」
梨々花は何も悪くない。
彼女がスピカの曲をいいと思ったことは悔しくて苦しいけれど、スピカの曲を人に話したくなるくらい気に入ったことは紛れもない事実だから。私がどう思おうと、それは受け入れるしかない。
「大丈夫。ふつうそんなことしてる人って思うわけないし、そもそもステラのこと黙ってたの私だし」
でも……!と食い下がる彼女の手を、もういいのだと伝えるように握り返した。
ふたりに全部話してみて、気づけたことがあった。
誰も彼もが母親みたいに私の音楽活動に否定的じゃないこととか、話したら憑き物がとれたみたいに身体が軽くなることとか。
でもなにより私の心を深く占めたのは――。
「私、月城のことが好きみたい」
今気づいたってバカみたい。もう遅いのに。
それでも、話しているうちに、一緒に過ごした時間とか、彼にすごく救われていたこととかが走馬灯のように思い浮かんで、身に染みて。
「すごく、すごく好きみたい」
認めざるを得なかった。
「おかしいよね。今まで都合よく扱ってきたのに」
梨々花は何も悪くない。
彼女がスピカの曲をいいと思ったことは悔しくて苦しいけれど、スピカの曲を人に話したくなるくらい気に入ったことは紛れもない事実だから。私がどう思おうと、それは受け入れるしかない。
「大丈夫。ふつうそんなことしてる人って思うわけないし、そもそもステラのこと黙ってたの私だし」
でも……!と食い下がる彼女の手を、もういいのだと伝えるように握り返した。
ふたりに全部話してみて、気づけたことがあった。
誰も彼もが母親みたいに私の音楽活動に否定的じゃないこととか、話したら憑き物がとれたみたいに身体が軽くなることとか。
でもなにより私の心を深く占めたのは――。
「私、月城のことが好きみたい」
今気づいたってバカみたい。もう遅いのに。
それでも、話しているうちに、一緒に過ごした時間とか、彼にすごく救われていたこととかが走馬灯のように思い浮かんで、身に染みて。
「すごく、すごく好きみたい」
認めざるを得なかった。
「おかしいよね。今まで都合よく扱ってきたのに」



