期待するようにきらきらとした目で見てくるものだから「うん。どこ行く?」と迷うことなく返した。するとスマートフォン片手にやってきた美波が会話をついだ。
「なんか今週学生だけカラオケ半額らしいよ」
「まじ? そりゃ行くしかないね」
「でしょ!?」
ぱぁっと笑顔を見せたかと思えば「あ、でも心星声大丈夫?」と心配そうに顔を覗き込んでくるものだから「だいぶ良くなった」と嘘をついた。2人にはちょっと喉が不調だからマスクをしていると説明しておいたのだ。
本当に不調なのは心だし、全然良くなっていない。
今日一日月城と目が合うことはなかった。なんか、わざと私を視界に入れないようにしている気がする。
だが、私にはそれを咎める資格がない。
彼と話したければ私が彼に声をかければいいだけだ。未読スルーしているのは私なのだから。
平日の、しかも月曜日からカラオケに来る人なんてたかがしれており、予約なしでもそのまま部屋に通された。
梨々花がわたしの出番だと言わんばかりに先陣を切って歌い始める。美波は注文したフライドポテトをもくもくと食していた。
いつもの光景だ。
ここだけなにも起こる前の過去に戻ったんじゃないかってありえないことを本気で信じそうになる。
「なんか今週学生だけカラオケ半額らしいよ」
「まじ? そりゃ行くしかないね」
「でしょ!?」
ぱぁっと笑顔を見せたかと思えば「あ、でも心星声大丈夫?」と心配そうに顔を覗き込んでくるものだから「だいぶ良くなった」と嘘をついた。2人にはちょっと喉が不調だからマスクをしていると説明しておいたのだ。
本当に不調なのは心だし、全然良くなっていない。
今日一日月城と目が合うことはなかった。なんか、わざと私を視界に入れないようにしている気がする。
だが、私にはそれを咎める資格がない。
彼と話したければ私が彼に声をかければいいだけだ。未読スルーしているのは私なのだから。
平日の、しかも月曜日からカラオケに来る人なんてたかがしれており、予約なしでもそのまま部屋に通された。
梨々花がわたしの出番だと言わんばかりに先陣を切って歌い始める。美波は注文したフライドポテトをもくもくと食していた。
いつもの光景だ。
ここだけなにも起こる前の過去に戻ったんじゃないかってありえないことを本気で信じそうになる。



