星屑の唄【期間限定公開】

〈スピカ様に謝罪してさっさと活動やめろ目障りなんだよ〉


 一気に当時に引き戻され、胃液が喉までせり上がったかのような感覚に陥った。指先は冷えていくのに、顔が熱くなる。息をするだけで苦しくて、涙が込み上げていた。


「っぁ、」


 急いでゴミ箱を手繰り寄せ顔を突っ込むが、うまく吐けない。代わりに嗚咽をこぼすばかりだ。

 涙と鼻水と唾液がぐじゃぐじゃに混ざって気持ち悪い。


「ぅ、は、」


 雑に手を伸ばし掴み取ったティッシュでそれらを拭い、はー、はー、と肩で息をする。心臓は私の苦痛を助長させるようにドクドクと早鐘を打っていた。


 月城はずっと、私の代わりに傷を受け続けていた。

 そしてそれを私に勘づかれないように、まるで盾のように私を守っていた。

 だから少しずつ壊れていって、より私に傾倒するようになったんだ。


 それに気づくのが遅すぎたのかもしれない。

 今思えば、あの翳りはその予兆だったのだろう。

 そんなに私のために尽くしていたのに、私にそれを止められたことで、彼の心を繋ぎ止めていたものが一気に崩れてしまった。


 私の直感は正しかった。

 月城を壊したのは、私だ。