花火大会の帰り。
月明かりはなく、頼れるのは街灯と通りを歩く人のスマートフォンのライトだけだったあの場所で、月城の瞳から溢れんばかりの熱に気づいてしまった。
できることなら気づきたくなかった。
でも見て見ぬふりができるほど、私に余裕なんてなかった。
とても月城の目を見ていられなくなって、彼の手を振りほどいてその場から逃げ出した。そこからどうやって家に帰ったのか覚えていない。気づいたときには自室にいて、呆然と立ち尽くしていたのだ。そのままお風呂に入る気にもなれず、膝をついてへたり込む。
――どうしてこうなったんだろう。
取り乱した月城を見て、直感的にわかってしまった。
彼を壊したのは、他でもない私なのだと。
私と深く関わる前の月城は、あんな目をしていなかった。
あんな、あんな信者のような目。
思い出しただけで息が詰まりそうだった。
ステラと私のことを知っている特別なひとが、私が軽蔑しているやつの信者と同じ目をしているなんて、信じたくない。
まるで背骨を抜かれたみたいだ。
そういえば、月城も唯一の味方を失ったような目をしていた。
あれは、私が月城を止めたから……?
月明かりはなく、頼れるのは街灯と通りを歩く人のスマートフォンのライトだけだったあの場所で、月城の瞳から溢れんばかりの熱に気づいてしまった。
できることなら気づきたくなかった。
でも見て見ぬふりができるほど、私に余裕なんてなかった。
とても月城の目を見ていられなくなって、彼の手を振りほどいてその場から逃げ出した。そこからどうやって家に帰ったのか覚えていない。気づいたときには自室にいて、呆然と立ち尽くしていたのだ。そのままお風呂に入る気にもなれず、膝をついてへたり込む。
――どうしてこうなったんだろう。
取り乱した月城を見て、直感的にわかってしまった。
彼を壊したのは、他でもない私なのだと。
私と深く関わる前の月城は、あんな目をしていなかった。
あんな、あんな信者のような目。
思い出しただけで息が詰まりそうだった。
ステラと私のことを知っている特別なひとが、私が軽蔑しているやつの信者と同じ目をしているなんて、信じたくない。
まるで背骨を抜かれたみたいだ。
そういえば、月城も唯一の味方を失ったような目をしていた。
あれは、私が月城を止めたから……?



